シリーズ:今さら聞けない!? いまの~お墓 事情~永代供養・個人墓・樹木葬・墓じまいとは?

永代供養墓とは?

永代供養墓は、最初から血縁のない複数の遺骨と一緒に合祀するものです。

寺院や霊園が設けている永代供養墓は承継者がいなくても入れ、子孫に代わり、永代にわたって遺骨の管理や供養をしてくれます。

供養の仕方は墓所によって異なりますが、春と秋のお彼岸、お盆に合同供養祭を行ってくれるので跡継ぎの居ない方も安心です。

地方でも少子化や核家族化が進み、お墓を受け継ぐ人がいない家が増えています。

子どもはいても、都会に出て家庭を持ち、お墓を守ることが大変な場合も珍しくありません。

そのため、承継者のいない人や、お墓のことで子どもに負担をかけたくないという人にとって、「お墓をどうするか」が問題となってきました。

そうした時代の流れとともに注目されたのが、「永代供養墓」なのです。

多様化する供養スタイル

樹木葬・手元供養が、増加中!

供養の新しいスタイルとして、「樹木葬」への関心も高まっています。

「樹木葬」には「自然に帰る」というイメージがありますが、遺骨を土の中に直接埋葬する墓地は少ないようです。

シンボルツリーの周りに個別に設けた墓標やプレートがあり、その下に納骨するタイプ、芝生を敷き詰めた丘全体が墓地になっていて、地下に埋葬施設が設けられているタイプなどがあります。

また、故人を身近に感じていたい、お墓が遠くてなかなかお墓参りに行けないなどの理由から、「手元供養」をする人もいます。

遺骨をお墓に埋葬する前に一部を取り分け、小さい骨壺に入れて自宅に置くケースが多く、遺骨を加工してペンダントやジュエリーにする場合もあります。

(手元供養参考サイト→メモリアルコンシェルジュ「TOMONi」 http://www.towani-tomoni.com/

墓じまいを前もって準備する「個人墓」が人気

個人墓・一代墓とは、夫婦墓という場合もあります。

これは、お墓に一定期間、遺骨を安置した後に永代供養墓に合祀する供養スタイルです。

また、安置期間が終わり永代供養墓へ合祀する時の「墓石撤去料」や「管理費」なども最初に一括払いが出来るのも魅力のひとつです。

家族の形態が変わるとともに、お墓も多様化しています。

家を単位とした先祖代々のお墓が一般的ですが、最近は自分だけのお墓や夫婦だけが入るお墓を建てる人も増えてきました。

こうしたお墓は、個人墓・夫婦墓・一代墓などと呼ばれ、亡くなった後のお墓の管理について、こうして寺院や霊園などと生前に永代供養の契約を結んでおくことがほとんどです。 ?

また、「墓じまい」という言葉も聞くようになりました。

改葬、お墓の引っ越しのことで、承継したお墓が遠くにあって管理ができなくなった場合、中の遺骨を取り出して、住まいの近くの新しいお墓に移すケースも増えています。

一方、まだお墓はないものの、将来的にお墓の承継者が決まっているような場合、

「寿陵(じゅりょう)」といって、生前に自分のお墓を建てることもあります。   

 これは自分の希望通りのお墓を建てるためはもちろん、お墓は先祖を祭るための祭祀(さいし)財産で相続の対象にならないため、もしもの場合に備えてといえるでしょう。

増える「デザイン墓石」

墓石の形は、昔ながらの伝統的な和型墓石が主流ですが、最近は新たに建てるお墓の約半数が洋型墓石といわれます。

自由な発想で形にした「洋型墓石」や「デザイン墓石」を建立する人が増え、お墓の暗い怖いイメージとは一線を画すデザイン墓石が増えてきました。

墓石に彫刻する文字に特に決まりはなく、「想」「愛」「ありがとう」など、好きな文字や言葉を自由に刻めることも人気の理由のようです。

寺院墓地の多い地方でも最近は規則が緩和し、デザイン墓石や洋型墓石も多く見られる様になってきています。 

宗教観も薄れた現代では、どんなお墓が正しいか?なんて事は気にする時代ではありませんね!

大切な人を忘れずにいれる「場所」や「もの」ではなく、その気持ちそのものが大事なのかもしれません。

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