山形市と全国の火葬場事情

現在、山形市の「火葬場」は1箇所しかありません。山形市の寿町に所在し、山形市民であれば無料で利用できます。山形市が運営する、いわゆる公営斎場です。

山形市斎場(山形市HPより)

火葬炉は5基、待合室は4部屋、駐車場は15台と山形市全体をカバーするには手狭です。また遺体の安置は不可で不便さもあるようです。また市街地に隣接しており、近隣住民も規模を拡大しての移転を望む声も少なくはありません。


それもあってか、山形市の現斎場が建て替え移転予定との話もあるようです。現在の場所では拡張の余地がないため、新設は必須と思われます。協議次第では火葬場がない山辺町に建設される可能性もあるとのことです。時期についてはまだはっきりしていません。

火葬も増加傾向

これからは高齢者の増加を鑑みても、火葬も増加傾向です。

また県内の火葬場は燃料が重油であるところも多くコストもかかり、焼骨も時間がかかっています。火葬炉をこれから新設するとなれば電気火葬場とし、コストカットと周辺環境に配慮した斎場とすべきです。

これらに関しては山形県の防災くらし安心部 食品安全衛生課も回答しています。
火葬場の設置主体は山形県ではなく、自治体である山形市です。火葬場の整備には多額の費用を要することから、山形市単独で予算を捻出することが難しい状況であるために、政府に対し整備に係る財政支援を要望した。(2020年10月8日付)

とのことです。

東京の火葬場事情

では、人口の多い東京ではどのようになっているのでしょうか。

東京都の公営の火葬場は23区内でたった2カ所のみにとどまります。その他は全ては「民間の火葬場」なのです。

日本で屈指の民間斎場(火葬場)である戸田葬祭場(東京都板橋区)は年間火葬数が約1万4000体に上ります。火葬炉は全部で15基あるとのこと。和風の落ち着いた雰囲気で正面には大きな観音像もあるそうです。

戸田葬祭場HPより

利用料金は、特別室:10万7500円、一般の火葬炉:5万9000円だそうです。他には高級志向の特別殯館:17万7000円も利用できるとのこと。この葬祭場では民間らしく、貸し葬儀式場、有料霊安室、有料待合室、飲食店などの様々な付加サービスがあるのです。

山形市とは大きく違い料金も高いですが、利用者も多く満足度も高いそうです。

山形市も柔軟に対応し、こういう事例を参考として補助金や許認可を積極的に行い、民間と協力するのも解決への近道なのではないでしょうか。


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ハクルリ

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座右の銘は「先駆け」。マイブームは休みの日に愛犬を連れて行くドックラン巡りです。


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