香道(こうどう)って知ってますか?

香道とは、写真の様にお香のにおいをただ楽しむといった単純なものではありません。

一定の作法のもとに香木をたき、立ち上る香気の異同によって古典的な詩歌や故事、情景を鑑賞する文学性、精神性の高い芸道なのです。 

香道では、香りを「かぐ」とはいわず「聞く」と表現します。 現代の香道は、和歌や物語文学の世界を主題にした〈組香〉が主流とのことです。

組香

↑公益財団法人「お香の会」HPより

香それぞれの独特なかおりを聞いて味わって楽しむ会ですので、いつでも必ず幾種類かの香が準備されます。その何種類かの香をルールに従って聞き当てるのです。この香当て競技の総称を「組香」と呼びます。
まず、席主(せきしゅ)になる人が香木を小さく刻み、その一片ずつをひとつひとつ香包(こうづつみ)につつみます。香包はたたんでしまえば、外見はどれも同じで誰にも見分けがつかなくなります。そしてそれを香元(こうもと)がよく打ち交ぜて、任意の順序でひとつずつ香炉にたいてゆきます。その香炉がつぎつぎに参加者にまわされて、代わる代わる一同がかおりを聞きます。そしてめいめいに答えを用紙に記入して提出します。最後に香元が、じっさいにたいた順序に香の銘を読みあげます。各自のメモと比較して各人のその日の成績がきまります。

だいたいはそんな順序で、香を聞き、香を味わい、香をあてて楽しむのが組香の会の醍醐味ですが、それをいよいよ味わい深く楽しいものにするために、昔から種々の工夫と苦心が重ねられています。たとえば花月香、小草香、源平香、源氏香、住吉香、古今香、呉越香、六議香、四季香、月雨香、七夕香、歌合香などという題号にみられるように、季節や名所などのさまざまな風情をこの香当て競技に取り込んで楽しむことが考え出されたのです。

今日の香道の集いといえば、主としてこの組香の会を指すのです。

炷く(たく)

↑公益財団法人「お香の会」HPより

一般的に香木の代表が沈水香木と呼ばれるものですが、香木といっても、木そのものが芳香を放つのではありません。自然に枯死したり、バクテリアによって朽ちた木の樹脂が土中に埋もれている間に木質に沈着し、それを熱すると香気を発します。香を聞く会では、このたいへん貴重な香木を必要最小限度に小さく切ってたきます。しかも強い熱で香を焦がさないよう、火種と香木の間に銀葉と呼ばれるうすい雲母の板をはさんで、熱を均一にして煙を立てずにその香気のみを観賞します。

それほど貴重な香に敬意を払いながら、微細に霊妙な香りを味わうのです。
このようにして香をたき味わう技法は、日本の清澄な風土と細やかな精神によって、ひとりわが国においてのみ伝承してきたのです。

聞く(きく)

↑公益財団法人「お香の会」HPより

香道の世界では沈水香木は全て六国五味という基準に照らして分類されます。六国とは香木の種類のことで、伽羅(きゃら)、羅国(らこく)、真南蛮(まなばん)、真奈伽(まなか)、佐曽羅(さそら)、寸門多羅(すもんたら)の六つ。五味とは、かおりの特色を五つの味覚で表現したもので甘、苦、辛、酸、鹹(しおからい)に分類されます。香を聞く会では、だされた香炉を左の掌の上にのせ、そして右の掌で香炉の上をおおうようにして、呼吸をととのえ、静かにその香を聞きます。一礼してそれをつぎの人にまわし、一つの香炉のかおりを順に全員が鑑賞します。

  およそこんな風にして聞香の場は進められてゆきます。けれども香道は、香の薫りそのものを陶然として楽しむのが大事で、いわゆるお手前のむずかしい作法は、いわば第二義のことです。香道をたしなんでいるほどの人々の間には、いまだにその精神が失われてはいないようです。ですから、機会があれば、お作法を知らないことを遠慮したり、香の種類や香銘を知らないことを恥ずかしがったりしないで、進んで出席するとよいと思います。できる限り聞香の回数を増やすことが上達の道です。

↑内容:公益財団法人「お香の会」様HPより転用

香道とは奥深いものなのですね。

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