墓じまい「遺骨の取り出し」の実情

墓じまいをする際に必ず発生するのが「遺骨」の取り出しです。今回はこの「遺骨の取り出し(骨上げ)」の実情をリポートします。

「墓じまい」や「お墓の引っ越し」をする場合には、「墓石」の撤去と同時に「遺骨」も撤去しなければなりません。その「遺骨」が、土と同化している場合があるのです。

その土と同化した「遺骨」はどうなるのでしょうか・・・・

土と同化した遺骨は「土」

我々、墓じまいをする立場からすると、できる限りお骨は上げてはいますが、土に還っているものに関しては上げても意味はない場合が多いのです。

「意味がない」とはどういうことなのでしょうか?

遺骨を周辺の土ごと上げたとしても「遺骨」を水などで洗浄し「土」を洗い流します。その後「遺骨」を乾燥し、保管もしくは引っ越し先へと納めることになります。その洗浄の過程で、どうしても「土と同化した遺骨」は「土」と一緒に流れてしまうというのです。

「土」と「遺骨」を分別するには限度があり、土と一体化した骨は「その土地の土に還っている」ということになり、「遺骨」ではなく「土」である。と、判断せざるを得ないのです。

土も全部上げて、次のお墓に入れる場合はよいのですが、骨壺で保管する場合や、納骨堂、永代供養墓、合祀墓などに入れる場合には、衛生面や管理も含め、通常「洗浄」「乾燥」が条件となり、周辺の土ごとでは受け入れてもらえないのが実情なのです。

国の基準の「遺骨と土」

この「遺骨」と「土」の基準ですが、国でも見解を示しています。お墓に納められる「遺骨」を他のお墓に移す場合には、法律上、行政機関に改葬許可申請を行い、改葬許可を得る必要があります。

それに対し、厚生労働省より出されている「遺骨」が土に還っている場合の改葬についての「墓地埋葬法」に関する通達により、「遺骨が土に還る」「土になる」などして現存しない場合には、お墓の「土(土と同化した遺骨)」を移転させたとしても改葬にはあたらないとされています。

これらのことから、国では土と同化した「遺骨」は「土」と判断をしていると言えるのです。

国の判断は別としまして、どうしても周辺の土も一緒に移転先へ持って行きたい方もいらっしゃるでしょう。移転先が一般墓地の場合には、洗浄などをせずにそのまま土ごと持っていける場合もあるので、ご安心ください。これといった基準もまだ曖昧です。現状ではケースバイケースで一概には言えません。

まずは、一休さんナイガイへ相談してください。ご希望に添える形をお探し致します。

ただ前ににも触れた通り、一般的には衛生面から考えても「洗浄」と「乾燥」は必須となってきています。今「墓じまい」をご検討の方は、これらを踏まえて引っ越し先なども検討してみてはどうでしょうか。


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ハクルリ

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座右の銘は「先駆け」。マイブームは休みの日に愛犬を連れて行くドックラン巡りです。


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