卒塔婆・塔婆2

先祖供養の根本は「敬う、尊ぶ、報恩」の心と聞いたことがあります。そして報恩感謝の心を追善供養という形で表したのであると。

追善供養で卒塔婆を立てることには意味があります。
今回は塔婆供養についてお話させて頂きます。

塔婆供養

塔婆供養は故人の冥福を祈り、成仏を願う行為と言われています。そして、生きている人が故人のために卒塔婆を立て供養をすることは、最大の善行とされていています。

その善行で功徳を積むことを追善といいます。積み上げた功徳を故人に差し上げることが回向です。

回向とは回し向かわせるという意味で、ご先祖を供養する善行の功徳が因果応報の法則で巡り巡って自分に帰ってくることを意味します。

地蔵菩薩本願経には七分獲一「しちぶんぎゃくいつ」と言う教えが説かれています。

「追善供養による功徳の七分の一はご先祖様が、残りの七分の六を供養を施した者が得られる」との教えがあります。

生きている人が行う故人への供養は、自分のためでもあるのです。

この「回向」と「供養」ですが、密接な関係ゆえ混同されがちですので、簡単ではありますが説明させて頂きます。

「供養」はご先祖様にお菓子や果物やお花をお供えして、お祈りすることや読経を解くことでやがて自分の功徳に繋がるとされています。

「回向」は供養で得た功徳をご先祖様に回して向けることをいいます。

この卒塔婆は宗派によっては例外もあります。

浄土真宗では死後まもなく阿弥陀様の導きで極楽浄土に行くという考え方のため、

生きている人が故人のために卒塔婆を立て供養をすることで功徳を積むという考え方自体が無いのです。

卒塔婆はいつ立てればいいの

いつ立てるかには決まりはありません。

ご命日や年忌法要、お彼岸やお盆などと、予め決められておくのも一つですが、卒塔婆をたててお墓参りをすることは「故人への便り」でもありますので、ご命日のみならず、お彼岸やお盆などにも卒塔婆をたてて供養をされてみては如何でしょうか。


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