アウト老とは、はみ出し老人のことなり

文藝春秋BOOKSより

「マイブーム」「ゆるキャラ」などの流行語の生みの親であり、イラストレーター、漫画家、エッセイスト、ミュージシャンなど幅広く活躍する「みうらじゅん」氏が、新たな造語「アウト老(ロー)」をつくりそれを題名としてエッセイを出版したのはご存じでしょうか。

「みうらじゅん」氏といえば、過去に「みうらじゅん マイ遺品展」と銘打って、今までの人生の中で描いたもの、書いたもの、録ったもの、貼ったもの、作ったもの、まとめたもの、集めたものの展示し「終活」に近い活動も積極的に行っているです。

今回出版したエッセイ本の中に出てくる「アウト老」とは、どのような意味なのでしょうか?

・・・・・・それは、ちょっと常識からはみ出した老人のこと。

テーマは「老い」ですが、重たさや哀しさはなく、老いていく事による「ズレ」を面白がり、肯定することにより、老後の生活を楽しく生きるきっかけになりそうな内容です。

年齢なんてただの数字、常識なんて後回し。大人げないまま歳を重ねるって、こんなにも自由が大切なものだったのかと気づかされます。

20年ぶりに風太くん(レッサーパンダ)に会いに行ったり、抱き枕と夜な夜な語り合ったり“みうら節”がもりだくさん。くだらないのに深い、笑えるのに切ない一冊です。

みうらじゅんさんが自らを「アウト老」を名乗るのも、心地いいです。

老後が暗くならない様に、ストレスなく自分のやりたい事をやりたいようにやる。軽いノリで「常識的」に「非常識な老人(アウト老)」として生きてみるのも悪くないと思わせる一冊です。


この本の中身は?

↓文藝春秋BOOKSより転載

アウト老(ロー)とは、はみ出し老人のことなり。
大人げないまま新型高齢者となったみうらじゅんの珍妙な日常や妄想、愛のメモリーがてんこ盛り! 息苦しい社会に風穴を開ける珠玉のエッセイ集。

おさるのジョージがどんな騒動を起こしても怒らない“黄色い帽子のおじさん”を見習おうとする「ありがたき無怒菩薩」、二十歳になったレッサーパンダの風太くんに約20年ぶりに会いにいく「真夏の再訪」、トム・クルーズと彼の母との会話を妄想する「オカンとトムと、時々、バイク」、浪人生だった1978年にボブ・ディランの来日コンサートのチケットをプレゼントしてくれた彼女との思い出「君が僕にくれたもの」、突然届いた”叶美香と申します“というメールにドギマギする「ファビュラスなメール」、毎晩いっしょに寝ている鹿の抱き枕の気持ちになって綴った「夜な夜な抱かれています」ほか、笑えてたまにキュンとくる95本のエッセイを収録。

著者の「アウト老」な生き方や思考を参考にすれば、人生が面白くなること間違いなし!
「週刊文春」人気連載を書籍化。

↑文藝春秋BOOKSより転載


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ハクルリ

ハクルリ

座右の銘は「先駆け」。マイブームは休みの日に愛犬を連れて行くドックラン巡りです。


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