知っておきたい「後悔しない最期の迎えかた」
初めまして GONKIYA仙台三越店「終活」相談担当の悠香です。「日々是終活」の担当になりました。どうぞ宜しくお願い致します。
先日、訪問診療医師が主催するグリーフケアのイベントに参加して来ました。(グリーフケアとは死別の悲しみを抱える遺族をサポートすることです。)
女性6名男性2名の参加で自己紹介から始まり大切な人との辛いお別れの体験を話し共感し分ち合うという会でした。
10年間父親の介護を行い自宅で看取った50代の女性、3年前に母親がコロナに感染し面会も出来ず、いまだに死を受け入れられないという50代の男性、今年の1月に3年半もの延命治療の末に苦しみながら亡くなった夫の洋服の匂いを毎日嗅いでいるという60代の女性など大切なご家族との辛いお別れのお話を伺って来ました。
皆さんのお話で共通していたのが「なぜもっと優しく出来なかったのだろう」「なぜもっと本人の想いを聞いてあげなかったのだろう」など「とても後悔している」という言葉でした。
何年たっても消えることが無いのが「後悔」です。ではどうしたら「後悔しない最期の迎え方」が出来るのでしょうか。
それについてお話をしたいと思います。
自分の死生観を考える
死生観とは「死」と「生」についての考え方のこと。「どのように生きるか!」「今をいかに生きるか!」に目を向けてみる。最期のときの迎え方を考えることは人生の最期を豊かなものにするきっかけになります。
アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)を行う
人生会議とは人生の最終段階で受ける医療やケアなどについて、患者本人と家族などの身近な人と医療従事者などが事前に繰り返し話し合う取り組みのことです。
延命治療を希望する、しないなど医療方針を決め医療・介護スタッフと共有することが大切です。
あなたにとって理想の最期を考える
理想の最期を考えるにあたり今、様々な「終活」カードが有りますが幸ハウス代表の川村真紀さんが末期がん患者らの声を反映した414(よいしを迎えるため)カードを使用してみるのも良いですね。
カード例
・好きな物を食べる・楽しみがある・心残りがない・いい人生だったと思う
・痛みがない・意識がはっきりしている・呼吸が楽・自分が望むような最期を迎える
などカードは49枚あるので最期を迎えるヒントが見つかりそうですね。
終末期をどこで過ごすかを決める
あなたは最期をどこで迎えたいですか?
自宅を希望するが9割を超えていますが自宅で最期を迎える方はわずか1割が現状です。
先日、大変残念なお話を伺いました。
最期は自宅でと考えていたお爺さんの体調が急変した際、お婆さんが救急車を呼んだため最期は病院で迎えたそうです。
本人の希望を叶えるために急変した場合の対処方を在宅医の指導の下に決めておくことが大切です。
「後悔しない最期を迎えるために!」ご自分の希望を医療従事者やご家族と話しあっておきたいものですね。
この記事を書いた人
終活カウンセラーの悠香です。 東日本大震災をきっかけに孤独死防止に取り組み終活を広める活動を行っております。 趣味は神社巡りと器の見て歩きを楽しんでおります。
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